車の下に垂れて出来ているシミ・水たまりの正体

車の情報

に近づくとエンジンの下あたりにシミが出来ていたり、ひどい時は水たまりのようなものが出来ていたりすると気になりますね。

車の下を見るとポタポタ水滴が滴ってると特に心配になります。

今回はそんな車の下に出来ている「シミ・水たまり」の原因についてのおはなしです。この記事を読めば、そのシミや水たまりが危険なのかどうか分かります。

車の下に出来ているシミや水たまりは何か?

車には多くの油脂類・液類などが使われています。エンジンオイル・オートマオイル(ミッションオイル)・デフオイル・ロングライフクーラント(Ⅼ・L・C)・ウォッシャー液などです。

その中で漏れていて車の下にシミや水たまりになっているのは何か?を確かめればその後の対策を取ることができます。

まずは、その液体を確認するためには手袋をはめてください。人体に有害な場合もあり得る事なので、念には念を入れてゴム手袋が好ましいですが、無ければ透明なビニール袋でも大丈夫なので直接肌には触れないように気を付けます。

手袋をはめたらその車の下に溜まった液体の色を確認してください。

透明なシミ・水たまり・・・エアコンから出る水

茶色なシミ・水たまり・・・エンジンオイル

ピンクもしくは緑色のシミ・水たまり・・・冷却水(L・L・C ロングライフクーラント)

車の下に出来るシミや水たまりは上記に当てはまります。その原因から対策を考えるようにしてください。

エアコンから出る水のシミや水たまり

車に装備されているエアコンも家庭用のエアコンと同じで、作動させていると「水」が出るようになっています。

エアコンは「暖かい空気を冷やして冷風として送り出します」。その過程で結露ができ「水」として外部に出る仕組みになっているのです。

車の下にシミや水たまりができてその液体が水のように感じた場合、その他に異常を感じる現象がなければ心配はないでしょう。

確認方法としては、車のエアコンを切ってしばらく様子を見た時に、車の下に液体が落ち無くなればそれは「エアコン作動時に出る水」だと考えられます。

対策・対処方法は特別に取る必要はありませんが、不安であれば整備工場に相談してください。

エンジンオイルの漏れによるシミや水たまり

茶色いシミや水たまりが出来ている場合は「エンジンオイル」の可能性があります。

エンジンオイルが車の下に垂れてシミが出来ていたり水たまりのようになっている場合は、オイル漏れの状態がかなり悪化している可能性が高いです。

車の使用年数や走行距離が多い場合に表れやすい故障で、そのまま走行するのは危険で車両火災やエンジントラブルの原因になりかねません。

確認方法はエンジンルームを開け、エンジンオイルのレベルゲージで確認します。正常な状態ではそのレベルゲージの「アッパー」近くになるはずです。レベルゲージの下部やまったくオイルがついていない場合は、エンジンをかけるだけでも大きな故障へとつながります。

対策・対処方法はオイルの漏れ箇所の修理となります。オイルを補充してもシミや水たまりが出来る原因を直さなければ安全な走行ができませんので、早急に修理工場に連絡をしましょう。

冷却水 L・L・C(クーラント)によるシミや水たまり

L・L・C(ロングライフクーラント)と呼ばれる冷却水は車種によって「ピンク」か「緑色」のものが使われています。

このL・L・C(クーラント)はエンジンを冷やすための水なので、漏れているとオーバーヒートの状態になりエンジンが壊れてしまいます。

ピンクもしくは緑色のシミや水たまりの場合は、このL・L・C(クーラント)の漏れによる事が予想されます。

確認方法はエンジンルーム内のラジエターのサブタンクの液量を確認します。サブタンクの液量が少なかったり空になっていると冷却水 L・L・C(クーラント)が漏れている可能性があります。エンジンルームを開けた時に「嫌な臭い」がする場合もありますが、それは冷却水 L・L・C(ロングライフクーラント)が漏れてエンジンの熱で蒸発している臭いかもしれません。

対策・対処方法は冷却水L・L・C(ロングライフクーラント)の漏れの修理で、ラジエター本体の交換やラジエターホースの交換になる場合が多いですが、その他にも原因があるかもしれないので修理工場に連絡をしてください。

まとめ

車の下に出来るシミや水たまりは、エアコンの水以外は車が故障をしている可能性が大きくあります。

そのままで走行を続けるとさらにひどい状態になって、最悪の場合はエンジンが止まったり車両火災の原因にもなりかねません。

車は便利な乗り物なのですが、正常な状態でなければ安心して走行はできません。車にいつもと違う違和感を感じた時は無理な走行を続けず、早めに整備工場に点検や修理を依頼するようにしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました