アクセラの燃料ポンプのリコール内容を分かりやすく説明

車の情報

マツダ株式会社が「アクセラのリコール」を発表しました。このリコールはアクセラに使われている燃料ポンプの不具合によるリコールです。

その燃料ポンプの不具合による症状やリコール対象車種など、車に詳しくない方の為に分かりやすくお話したいと思います。

※【ご注意】アクセラに限らず自動車には多くの部品が使われており、専門用語も多いため難しい話になりがちですが、極力嚙み砕いて分りやすい説明をしますので、自動車に詳しい方には「?」という表現もあるかもしれませんがそこはご容赦ください。

マイカーがリコールに該当してしまった方、該当しているか心配な方は参考にしてください。

燃料ポンプのリコールの内容は

このリコールはアクセラに使われている「燃料ポンプ」と呼ばれる部品の不具合により、エンジンの不調や最悪の場合にエンジンが停まってしまう(エンスト)おそれがあります。

今回のリコールでは、ガソリンエンジン車に使われている「低圧燃料ポンプ」の中に「インペラ」という部品(樹脂製の羽根)があり、そのインペラの樹脂密度が低くなる事で変形してしまい、変形したインペラが燃料ポンプのケースと接触してしまい作動不良になってしまいます。

そして、低圧燃料ポンプの作動不良により「エンジン」に送られる「燃料であるガソリン」が不足してしまい、エンジンがかからなくなったり最悪エンジンが停まってしまう可能性があるという事です。

その為、対策された「燃料ポンプ」と部品を交換します。

燃料ポンプとは

車には多くの部品が使われていて、ユーザーには理解するのが難しい部品が多くあります。今回のリコールになった「燃料ポンプ」という部品を分かりやすく説明します。

燃料ポンプとは、車のエンジンを動かすための「燃料」を燃料のタンクからエンジンにおくる為の「ポンプ」の役割をしている部品の事です。

この「燃料ポンプ」がしっかりと動くことで、車のエンジンに燃料が供給されて安定して走行することができます。しかし、「燃料ポンプ」が壊れてしまうとエンジンに燃料の供給がうまくいかず、エンジンが不安定な状態になり最悪エンジンは停止してしまいます。

燃料ポンプが壊れた時の症状

燃料ポンプが故障すると、エンジンを動かすために必要な量の燃料がおくられず、「エンジンのかかりが悪い」「エンジンが不安定になる」等の症状が出ますが、最悪の場合は「エンジンが停まる(エンスト」してしまいます。

これらの症状はアクセラに限らず燃料ポンプが壊れてしまうと、自動車では同じような症状が出てきます。

「エンジンのかかりが悪い」
燃料ポンプの不具合により、セルモーターは元気よく動いていてもエンジンがかからず「始動できない」もしくは「エンジンの始動に時間がかかる」状態です。

エンジンのかかりが悪い原因には点火系の不具合の時もあり、プラグやイグニッションコイルの劣化でも似た症状が出ることもあります。

「エンジンが不安定になる」
燃料ポンプの調子が悪い時は、燃料の供給がうまくいかずアイドリングが安定しなかったり、アクセルペダルを踏みこんでもスムーズに加速しない等の症状が出ることがあります。

これらの症状が出始めた場合は、燃料ポンプの状態はかなり悪化している可能性があるので、無理に走行を続けると危険な状態だと考えて速やかに安全を確認し停車してください。

「エンジンが停まる(エンスト」

燃料ポンプが故障し燃料がエンジンに送られなくなれば、車はエンストして停まってしまいます。

走行中にエンストしてしまうとかなり危険ですので、車を運転する前に万が一の状況を考えて対応してください。

【エンストした時】

走行中にエンストが発生した場合は、非常点滅表示灯(ハザードランプ)を点滅させて周囲に異常を知らせるとともに、安全な場所へ停車してください。特に高速道路上で発生した場合は可能な限り広い路肩あるいは非常駐車帯に停車し、同乗者をガードレールの外側に避難させ、停止表示機材や発煙筒などを車の後方に置き後方車両に注意を促してから運転者もガードレールの外側に避難し身の安全を確保してください。

走行中に車のトラブルでエンストしてしまった場合は、ハザードランプ(非常点滅表示灯)を点滅させて周りに非常時だという事を知らせ、お車を安全な場所へ停めてください。そして同乗者の安全を確保しながらガードレールの外側へ避難させます。次に三角表示板(停止表示機材)や発煙筒等を使用し、後続車への注意を促して安全な場所へ避難をします。自身や周りの安全が第一なので、車内に留まらないようにして必ず安全な場所へ避難してください。

アクセラの燃料ポンプのリコール開始時期

今回のアクセラのリコールは、「リコール届出番号5436」で対応開始日は2024年1月27日となっています。

実は同じ内容のリコールは、「届出番5043」として令和3年11月12日付けで出されたもので、検証の結果により対象範囲が拡大されました。

今回の対象となる車の製作期間は平成24年8月7日~令和2年6月25日。

アクセラ以外の対象車種

今回のリコールはアクセラだけではなく、同時期に製造された「デミオ」「デミオ /MAZDA2」「アクセラ」「MAZDA3」「アテンザ」「アテンザ /MAZDA6」「CX-3」「CX-5」「CX-8」「CX-30」「ロードスター」「ビアンテ」「プレマシー」も対象となっています。

また、マツダ車以外でも同型の「燃料ポンプ」を使用していた他メーカーの車両もリコールが出されており、リコール対象車がかなりの台数に上がっていて対策部品の準備に時間がかかる事もアナウンスされています。

アクセラのリコール情報まとめ

今回出されたアクセラのリコールは「低圧燃料ポンプ」の不具合により、エンジンが不調もしくは最悪の場合エンストして停止してしまう可能性があるものです。

対策部品の準備に時間がかかるようで、準備出来次第に順次メーカーから通知されるので、リコールの通知が来たら早めにディーラーに入庫しましょう。

車を安心して使用する為に自動車メーカーから「リコール」や「サービスキャンペーン」などの通知がきた場合、速やかにディーラーに入庫し対策するようにしてください。

最後にマツダ車をお乗りの方で自分の車の「リコール・サービスキャンペーン」について知りたい方の為に、マツダのHPで検索する為のリンクを置いておきます。
マツダHP リコール・サービスキャンペーン検索 https://www2.mazda.co.jp/service/recall/vsearch

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